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バッカス・スイング2 

バッカス・スイング     世良譲

1. Mac's Blues
2. Peg O'My Heart
3. After You've Gone
4. Misty
5. Shiny Stockings
6. My Ideal
7. Softly as in a Morning Sunrise
8. Thanks for the Memory

1973年録音。世良の数あるアルバムの中でも群を抜くスイング感が最高に発揮された傑作。

世良譲 (p)
栗田八郎 (b)
原田イサム (ds)

 

 

この作品のタイトルにもなっている”バッカス”とは、ギリシャ神話で「酒の神」だそうです。

酒の神 「バッカス」 のスウィングか‥(笑)。

いや〜♪最高ですね‥世良譲さん。

まず、この映像での世良さんの演奏を聴いてみてくださいよ♪↓

 
Benny Carter in Tokyo - Honeysuckle Rose - 1997 
Live at Birdland, Tokyo in 1997. Played with Satoru Oda(ts), Yuzuru Sera(pf), Koji Tohyama(bs) and Yukio Kimura ...

 

どうです?最高にスウィングしていませんか?

僕が、ビバップビバップうるさいくらいのビバップバカなのは、

このブログをいつも読んでくれている人には、周知の事実だと思うのですが、

実は、僕にとっての”最高のジャズ”とは、

ビバップというジャズの大革命が起こる少し前の、

スウィングジャズ最盛期からビバップへの転換期である、

まさにあの瞬間にこそ、最高の演奏があると思っているのです。

まあ、簡単に言ってしまえば、コールマン・ホーキンスやレスター・ヤングがそうです。

世良さんのピアノは、ビバップ以降のモダンジャズではあるのですが、

そこに、スウィングジャズとしてのエッセンスが、最近のミュージシャンよりも

たくさん含まれているような気がします。

カンザス・シティスタイルや、ブギウギ‥ラグタイムピアノなど‥。

言わば、完全に聴くためだけになってしまったビバップ以降のモダンジャズと違い、

ダンス・ミュージックだったころの、その素晴らしいスウィング感を存分に感じさせてくれるのです。

この世良譲さんのピアノから出てくる、

「ズッチャッ!ズッチャッ!」という左手のリズムの取り方、僕にはたまりません(笑)。

これぞ、僕の求める最高のスウィングしているジャズだ!と叫びたくなります。

最近のジャズメンを聴いていると、驚くほど、こういう弾き方をしている人が少ないのです。

 

この作品のライナー・ノーツは、あのクラリネットの北村英治さんが当時書いたものが、

そのままCDでも掲載されているのですが、邦ジャズでのまさに戦友である2人の

暖かく、互いを思いやる気持ちが凄く伝わってきて、見ごたえ十分です。

この作品の録音も素晴らしいですね〜♪

ピアノとベースとドラム‥それ以外の音が全然聴こえてこない。

まさに、世良譲トリオそのものだけの音がしてきて、

それでいて、世良さんの凄く甘く歌いこんだかと思うと次はかなりガンガン迫ってきたり、

又次には柔らかくスウィングしてみたりする、一言で言えばダイナミックとしか言いようの無い‥

ダイナミックとは、こういう演奏の事を言うのだろうというお手本のようなジャズなのです。

 

あ〜‥(笑)、

僕が今まで素晴らしいと思ってきた名盤たちに、少しかげりのようなものを感じてしまいました。

誰かの言葉にこういうのがありましたよね‥

 

「過去は新しい。未来は懐かしい。」

 

過去に存在していた素晴らしいものに出会うと、

実は、それが一番新しい斬新さを持っていることに気づくのです。

今回紹介したバッカス・スイング という世良譲さんの作品は、

 今言ったことを痛感させられる素晴らしい傑作です。

今の、国内外問わず若手中堅ジャズメンたちの演奏しているジャズが、

いかにデフォルメされて観賞用に成りきってしまっているか‥

いかにスウィングしていないかが、手に取るようにわかると思いますよ。

是非、購入して聴いてみてください。

あ!僕のブログからは買わなくても良いですよ(笑)。

僕は、そういう儲け主義でこのブログやっているわけではないので。

 

 

 Autumn Leaves伊東ゆかりの歌う「枯葉」 (1978.11)

 

↑最後に1曲聴いてみてください‥枯葉を。

こんな素晴らしいピアニストに支えられて、あの素晴らしき昭和の音楽は存在していたのですね。

 

 

 

ys002.jpg 

世良 譲(せら ゆずる、1932年3月10日 - 2004年2月17日)は、

島根県出身の日本のジャズピアニスト。本名・世良哲壮(せら てっそう)。

明治大学在学中の1950年から、プロ活動を始め、奥田宗宏とブルースカイ・オーケストラなどに在籍。

1965年、白木秀雄クインテットの一員としてベルリン・ジャズ・フェスティバルに出演し、国際的に注目を浴びる。

1974年から、7年間、TBS系サウンド・イン"S"に出演。軽妙な語りで、広く親しまれた。

2003年、南里文雄賞受賞。

2004年、多臓器不全のため死去。享年71。




Biting The Apple

Biting The Apple

1. Apple Jump
2. I'll Remember April
3. Georgia on My Mind [#]
4. Blue Bossa [#]
5. Skylark
6. La Modal

Dexter Gordon ts
Barry Harris p
Sam Jones b
Al Foster ds
Recorded in Nov 1976

ご存知Long,Tall Dexが、ながーい欧州でのロードを終えて、故国に凱旋した年の録音。Barry Harrisの参加を得て、例によって気持ち良さそうに、ワンホーンで聞かせる。表題は、ジャズメンが言い出して、今やニューヨークの別名として定着した感がある「Big Apple」を念頭に置いたもの。久しぶりにニューヨークの地を踏んで、リンゴをちょっとかじって、「じゃぁ、いつも通りにやらかすかぁ、、、」なんてところですか。


原盤はデンマークのスティープルチェイス、録音は1977年。メンバーはヘビーなアル・フォスター(ドラムス)、職人サム・ジョーンズ(ベース)、そして燻し銀バリー・ハリス(ピアノ)、そのままイメージ通りの重厚リズムセクション。ただし、響きは相当モダンで、90年代の録音と言われても気付かないと思います。これは多分にアル・フォスターのおかげでしょう。
聴き所は何といってもブルー・ボッサ。本来はおまけ(ボーナストラック)であった同曲に他曲が霞みます。格好よすぎるドラムスによるイントロから一気にハードボイルドなデクスター・ゴードンの世界へ。うねるテナー、そこに絡む刺激溢れるドラムス、哀愁のピアノ、そして揺ぎのないベース、文句無しの名演です。ジョー・ヘンダーソンのオリジナル演奏なんて軽い軽い。

もう15年も前にこのアルバムを探し回って、渋谷のタワー・レコードで最後の一枚を見つけたことを思い出します。オンラインで気軽に買えるのはアマゾンさまさま。でも、内容の良さは15年たっても変わらない私の愛聴盤。買っても損は絶対にない一枚。

 

 

このジャケット観て下さい。

デックスのレディを見つめる目。

友人?恋人?パートナー?感謝?敬意?

いずれにせよまだ僕とキングのシルバーソニックテナーの関係は

このジャケットでのデックスとレディの関係には程遠いでしょう。

自然体で自分の楽器に対して”ありがとう”という気持ちを

もてるようになるのはいつになることやら(笑)。

この作品は、長い欧州ロードから母国アメリカに活動拠点を移しての、

スティープルチェイスでのラスト録音作となるようです。

デクスター・ゴードンのテナーは見事だと言わずにはいられないほど

豪快で奔放な吹きっぷりで、バリー・ハリス・トリオとの好演もあってか、

ジャズ史上稀にみる傑作として、僕の中では君臨しています。

特に、この作品のブルーボッサは、僕の中でナンバーワンのボッサなんですよ♪

是非、一度聴いてみてください。まさにお手本ともいえる演奏です。 ↓


Blue Bossa -Dexter Gordon
From 'Biting the Apple'
1976
Track 4

 

 

これも載せておきましょうか(笑)。

一番デックスが理解できる映像だと思います。


Dexter Gordon: Montmartre, Copenhagen, 1971
http://www.DexterGordon.com
Documentary footage of Dexter Gordon practicing and performing in Copenhagen, Denmark, 1971. 
 

 

 

よし!もういっちょいっときますか!

上の映像よりちょっと若いデックスのキレのある演奏が聴けますよ。


DEXTER GORDON QUARTET - LOOSE WALK - 1964

 

 

Dexter Gordon.JPG




テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽



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